【解説と設問を発表】「SDGs英語ニュースについて議論する」説明会&デモワークショップ第1回「混迷するアフガニスタン」2/6(日)20時@オンライン
デモ・ワークショップ[混迷するアフガニスタン]のご案内
「SDGs英語ニュースについて議論する」は今後のビジネス・社会の動向、国際関係を知るためには必須の内容です。この書籍で取り上げられる内容は欧米の教育システムでは比較的早い時期から、カリキュラムに取り入れられています。また、北米の大学の教養課程や欧米の社会科学系の学部では、これらのテーマについては、過去に議論を積み上げてきています。しかし、日本の教育機関ではSDGs全てのテーマについて深い議論をすることは稀だと思います。また、多くの研究や報道は英語で次々に発信されているため、日本人がSDGsを理解する妨げになっています。
この教材の英語は難解ではありません。しかし、関連する社会問題を理解していないと発言できないテーマばかりです。今後の予定としては週1回、1本のエッセイを29週間かけでグループで議論し、これらSDGsに関わる社会問題を英語で自分でも発信できるようにすることが目標です。ワークショップはグローバル・アジェンダが現在主宰しているフォーマットを利用します。今回はVOAの記事「混迷するアフガニスタン」を利用し、デモ・ワークショップを開催したいと思います。
日時: 2022年2月6日(日)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 会員-500円、非会員-800円、見学のみ-500円
教材は以下のVOA記事でご確認ください。準備なしでは設問には答えられないと思います。設問は参加予定者及びオンライン・サロン会員に送付します。
「混迷するアフガニスタン」
US Announces $308 Million in Aid for Afghanistan
チケット
チケットは以下のサイトから購入お願いいたします。参加者が多い場合は再度、デモ・ワークショップを開催します。
解説
米軍が撤退した後、タリバンが支配したアフガニスタンは危機的な状況にあります。人口が3890万人のアフガニスタンでその22%が飢饉に近い状態にあり、さらに36%が深刻な食糧危機に直面しています。
The U.N. says 22 percent of Afghanistan’s 38 million people are living near famine. Another 36 percent are facing severe food insecurity.
米国は3億8百万ドルの政府援助を決めました。その援助は米国政府から直接タリバンが権力を把握しているアフガン政府には支給されません。その支援金は国際的な市民団体を通じて保健サービス、シェルター、公衆衛生、冬季に備えた支度などを提供する費用に使われます。理由はもちろん米国だけでなく、国連も含めて、欧米諸国がタリバンを正式な政府とは認めていないからです。
aid will be used to provide shelter, health care, winterization assistance, emergency food aid, water and sanitization services.
アフガニスタンは1973年に王制からクーデターを経て、共和国になったものの、安定した国家を築くことが出来ず、現在に至っています。下記の外務省HPにあるように、様々な課題はその当時から大きく変わっていないように見えます。
アフガニスタンの現状と問題(外務省HP)
多民族・多言語でもあることから文化的な統一が難しく、そのため近代的な国家機構による産業の推進や統治が機能していないことが多くの途上国が抱える問題でありますが、アフガニスタンはその最悪のケースの一つと言えます。アフガニスタンの場合はSDGsの6つの目標全てにおいて早急に改善を目指す必要があります。現在の喫緊の課題はSDGsの目標2の「飢餓をゼロに」でしょうか。暴力で政権を掌握したタリバンを政府とは認めていない国際社会ですが、状況が一刻の猶予も許さないため、欧米各国とタリバンとの協議が始まっています。
【NHK】深刻化するアフガニスタンの人道危機への対応をめぐり、欧米各国の担当者が、イスラム主義勢力タリバンの暫定政権の閣僚らと、ノ…
また、貧困以外にも気候変動や突然の災害、あるいは今回のパンデミックなどのため、十分な食料が確保できないというケースも「飢餓」に繋がりうる事態だといえます。あなたはこの目標2をどう考えますか?皆さんで話し合ってみましょう。設問は参加者と会員、記事購入者にのみ送ります。
以下、この新ワークショップの案内です。
皆様のご参加をお待ちしております。