【解説と設問を発表】書くことが世界を変える:アマンダ・ゴーマンを育んだNPO【Global Newsについて語ろう!】第50回 1/15(土)10時@オンライン
チケット
【ワークショップ】
ワークショップは2021年5月7日に発表された以下のCNNの動画と書籍の英語記事を利用します。書籍がなくても該当部分の動画と字幕(以下の動画では2分20秒から)を参照すれば参加は可能です。
アマンダ・ゴーマンを育んだNPO・・The NPO Behind Amanda Gorman
Catching Up With A CNN Hero | May 7, 2021
【解 説】
今回のワークショップのテーマは3つあると思います。まず、最初は「創作」、特に言葉による表現の力です。以下の記事は、数年前に閉鎖された奈良少年刑務所で、受刑者の少年たちに9年間、詩作の授業を行っていた作家の方のお話です。詩作の授業は同刑務所がコミュニケーションに困難を抱えた受刑者を対象にした「社会性涵養(かんよう)プログラム」の一環として行っていたものです。
「奈良少年刑務所で9年間にわたって詩の授業を行ってきた作家の寮美千子さん。詩作を通じて受刑者たちが心にまとった鎧を外すことを目指したといい、「詩になった言葉」はその人の人生を変えるほどの力を持つことがあると強調」
奈良少年刑務所 受刑者の詩集 詩の言葉が開く心の扉
自分の心の傷や痛みを表現することで、初めて少年たちは他者を理解するようになったといいます。受刑者たちの詩を纏めた詩集は異例の大ヒットとなりました。
2つ目は、格差の問題です。貧困、地域格差、経済格差により、もたらされる教育格差は世代を通じて連鎖します。特に公立高校の質や財源が地域によって大きく異なる米国では、5人に1人が卒業前に退学してしまうというのですから、問題は深刻です。下記の記事はカリフォルニア州の中で大学進学率が住む地域や人種等によって大きく異なることを示しています。また、米国では人種と居住地域、経済格差には連関性が見られます。
Geography of Educational Attainment in California
最後はジェンダーの問題でしょうか。様々な研究で女性は男性より自信や自己評価が低い、という結果が出ています。それゆえ、このプロジェクト「WtiteGirl」も家庭や地域環境に恵まれない少女をその対象としていました。
The Confidence Gap
「WtiteGirl」のようなプログラムはジェンダーギャップや教育格差が問題となっている日本でも望まれる取り組みだと思いました。ワークショップの設問は、上記の認識に基づいて作成しています。