抗生物質が効かない感染症の流行【Global Newsについて語ろう!】第54回 2/12(土)10時@オンライン
チケット
【ワークショップ】
ワークショップは2022年1月20日に発表された以下のBBCの英語記事を利用します。
この記事には日本語の翻訳記事があります。
抗生物質への耐性を持つ感染症によって、2019年に世界で120万人以上が死亡していたことが、19日に医学誌に掲載された研究結果で明らかになった。同年のマラリアやエイズの死者より多い。
BBCのこの記事は衝撃的でした。私が英国に滞在していた当時、この抗生物質への耐性が強い細菌のため、病院内でしばしば死亡者が発生したことがメディアで取り上げられていました。恐らく日本でも報道されていないだけで、同様のケースはあるのではないでしょうか。
「抗生物質への耐性を持つ細菌「薬剤耐性菌」による感染症で、2019年に世界で120万人以上が死亡していたことが明らかになった。これは、マラリアやエイズによる同年の死者より多い。英医学誌ランセットに19日、研究結果が掲載された。」
アレルギーの問題と同様かもしれませんが、抗生物質を過剰に使うことにより、より耐性の強い細菌が生まれているという事情があるようです。
近年では、ささいな感染症に抗生物質が過剰に使われ、深刻な感染症への効果が薄れつつある。感染症をひきおこす細菌が耐性を獲得し、かつては治療可能だった一般的な感染症で亡くなる人が出てきている。
「抗生物質が効かない感染症」については、エコノミスト誌がPodcastで詳細な解説をしています。実は世界の経済格差がこの「耐性の強い病原菌」を作り出す原因であり、それが世界に拡散され、より強力な「薬剤耐性菌」による感染症を引き起こしているというのです。
Podcasts | The Intelligence|Insecurities in securities: why markets are sliding. Also on the daily podcast: deadly effects of antimicrobial resistance in South Asia and the land-use case for veganism
この2年、パンデミックに悩まされてきた世界ですが、感染症との戦いは終わりがないようです。このワークショップに関する設問は、後に発表する有料記事の購入者、オンラインサロン会員、ワークショップ参加者に送付します。
明日のワークショップから「見学だけ」というチケットもご用意しました。チケットサイトから、ご確認ください。