【解説と設問を発表】ゴミが建設資材に生まれ変わる【Global Newsについて語ろう!】第49回 1/8(土)10時@オンライン
チケット
【ワークショップ】
ワークショップは2021年5月13日に発表された以下のCNNの動画と書籍の英語記事を利用します。書籍がなくても該当部分の動画と字幕(以下の動画では5分22秒から)を参照すれば参加は可能です。
ゴミが建設資材に生まれ変わる・・Recycled Construction Materials made from Trash | May13,2021
詳細は前回のnote記事でご確認ください。
【note】ゴミが建設資材に生まれ変わる【Global Newsについて語ろう!】第49回 1/8(土)10時@オンライン|
【解説】
環境問題の悪化を受けて、資源のリサイクルがクローズアップされています。特にファッション業界でこのトレンドが注目され始めました。また、近年の傾向として単なる「リサイクル」ではなく「アップサイクル」と呼ばれる、捨てられる以前より価値の高い商品に生まれ変わらせるのが現在の主流の考え方となりつつあります。そして、遂に環境への負荷が心配されている建設業界でもこの取り組みが始まりました。
台湾の建築家、アーサー・ファン氏がゴミから作り出した建築資材は美しく、耐久性も備わっているとなれば、新しいイノベーションとして、歓迎すべきものです。ただ、近年「環境にやさしい」「SDGs」が企業存続の必須条件となる中、いわゆる「グリーン・ウオッシュ」という問題も専門家から指摘されるようになっています。
上記の記事の定義によると、「グリーンウォッシュ」とは、「自社の製品が他社よりも環境に優れた取り組みをしているように見せかける誇大広告のこと」だそうです。ここまで、悪質でなくとも、「リサイクルだから環境に影響を与えない」と購買意欲を刺激し、人々を新たな消費に向わせるのではないかという危惧もあるのは事実です。私はかなり前に台湾を訪れたことがありますが、そこでは屋台で飲食をするのが人気でした。いわゆる屋台村というもので、そこで大量のプラスチック・ゴミが消費されるのを目の当たりにしました。
日本でも、近年人気のあるカフェのほとんどが使い捨ての食器を提供しています。これらの店の多くは「グリーン」を謳い文句にしていますが、私はかなりの居心地の悪さを感じます。そもそも、店の中でプラスチックのカップを使わないといけないのが気になります。お願いすれば、陶器のカップに差し替えてくれる店もありますが、それさえ備えていない店も数多くあります。
結論から言えば、ゴミをリサイクルするより、ゴミを出さない仕組みを作るほうがより重要なのではないかと考えています。そして「スクラップ・アンド・ビルド」と言われるアジアの建築文化にも疑問を感じています。ただ、新しいイノベーションを生み出そうとするファン氏の取り組みは大いに意義があるものだと思いました。あなたは彼のイノベーションをどのように受け止めましたか?このワークショップの設問はサロン会員、記事購入者、ワークショップ参加者に送付します。詳細は下記のnote記事からご確認ください。