【解説と設問を発表】かつての日常に戻る「再開への不安」【Global Newsについて語ろう!】第41回 11/13(土)10時@オンライン
チケット
【ワークショップ】
ワークショップの詳細は前回のnote記事を参照してください。
ワークショップは2021年5月19日に発表された以下のCNNの動画と書籍の英語記事を利用します。書籍がなくても該当部分の動画と字幕を参照すれば参加は可能です。
かつての日常に戻る「再開への不安」:The Eventual Return To Normalcy | May 19, 2021
【解 説】
コロナ禍の間、多くの欧米諸国では、罰金も含む厳しい行動規制を都市部で実施していました。ワクチンが普及した今、1年以上に及ぶこれらの規制は全面的に解除されています。ワクチンのおかげで、コロナの重症化は減少し、感染による死亡リスクは軽減したものの、かなりの人々が「以前の日常」に戻ることに不安を抱えているそうです。動画で取り上げられた事例は、宇宙飛行士以外に、ヨットで長距離の単独航海を成功させた女性や544日間、イランの刑務所で拘留されたワシントン・ポスト紙イラン支局長などです。これら強靭な精神力を持っていると思われる人々が、過酷な経験から解放された後に「普通の生活」に戻った当時の困難を語っています。
待ち望んでいた筈の「以前の生活」に戻ることに、なぜ人々は不安を感じるのでしょうか?ある精神科医は次のように説明しています。
「Instead of joy, you feel overwhelmed, stressed, and can’t stop asking yourself: How should I behave around others? Should I continue to physically distance? Should I shake a stranger’s hand? Do I even want to? After more than a year of social distancing and without knowing who is fully vaccinated, returning to ‘normal’ may feel scary」
再び対面で人と接することへの不安以外に、コロナ禍に慣れ親しんだ生活パターンを快適だと思っていた人が少なからずいることも問題を複雑にしています。内向的なタイプの人は、コロナが理由で様々な人々と「社交」する必要がなくなったことに安堵し、また育児と仕事に追われていた人々にとっては在宅勤務は極めて便利なシステムでした。
日本では欧米のような厳しいロックダウン(都市閉鎖)はありませんでしたが、大学に行く必要のなかった学生たちは、対面での授業を面倒だと思っているようですし、都心部での事務所を縮小した会社も少なくないようです。一方、「以前の日常」に戻ることに不安を感じている国民向けに、英国のNHS(国民健康保険サービス)はウェブサイトで複数の助言を提供しています。
11 tips to cope with anxiety about getting "back to normal"
貴方は、この1年半の社会の変化をどう受け止めましたが?一緒に考えてみましょう。このワークショップの設問はサロン会員、記事購入者、ワークショップ参加者に送付します。詳細は以下のnote記事でご確認ください。