【解説と設問を発表】アイヌの言葉と先住民の権利【Global Newsについて語ろう!】第30回 8/28(土)10時@オンライン
【ワークショップ】
ワークショップの詳細は前回のnote記事でご確認ください。
【note 】アイヌの言葉と先住民の権利【Global Newsについて語ろう!】第30回 8/28(土)10時@オンライン|
ワークショップは昨年末に発表された以下のThe Japan Times紙の記事を利用します。この記事は「The Japan Times ニュースで深堀り英語vol.3」の78頁に日本語訳とともに転載されています。
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解説
今年に入ってカナダからショッキングなニュースが入ってきました。
「カナダで先住民同化政策の寄宿学校跡地から未成年215人の遺体が発見された問題を受け、同国の先住民団体は5月31日、こうした犠牲者の集団墓地がほかにもないか全国で捜索するよう、政府に要求した。」
カナダの先住民同化政策の寄宿学校跡地から未成年215人の遺体が発見された事件を受け、同国の先住民団体は5月31日、こうした犠牲者の集団墓地を全国で捜索するよう、政府に要求した。
下記が英語記事ですが、この後も別の州の寄宿学校で751基もの無名の墓が発見され、トルドー首相は「カナダ政府の責任である」と謝罪の上、さらなる調査を求めました。
Last week the remains of 215 children were found at a school set up to assimilate indigenous people.
It is the most significant such discovery to date, a First Nation group in Saskatchewan says.
豪州でも先住民のアボリジニに対する虐待や搾取はすさまじいものがありました。2000年のシドニー五輪の聖火の点火者は先住民アボリジニ出身のキャシー・フリーマン選手でしたが、当時オーストラリアに滞在していた私はこのニュースに多くの豪州人が複雑な反応をしていたのを覚えています。しかも、アボリジニ達、先住民の行動をあまり快く思わない白人が多いことにもかなり驚きました。実はカナダでも同様に「先住民は働きもせず、福祉で生活している」という辛辣な意見の持ち主はリベラルな白人の中でもあったようです。アジア人の私にコンドミニアムを貸してくれていた、私の大家もその一人でした。彼女の家族は皆とても親切で、教育程度も高い人ばかりだったので、当時の私は人種差別や偏見の根深さに暗澹たる思いを抱きました。
東京オリンピックは23日に開会式を迎える。大きな見どころの1つは聖火リレーの最終走者。過去の大会ではどんな背景を持つ人物が務めたのか。聖火リレーの歴史を2回に渡って振り返る。今回は後編。(文・江頭
アイヌの人たちへの迫害がどのようなものであったのか、私はまだ資料を探せていませんが、 征服者(新しい権力者)が先住民の文化や言葉を抹殺してしまうことを「Cultural Genocide (文化浄化)」と呼ぶそうです。アイヌの言語が現代日本で風前の灯なのは、まさにこの「文化浄化=文化の虐殺」があったことを示していると思います。
私たちは、今こそ「日本は単一民族国家である」という、幻想を捨て、元来、日本に存在していた内なる文化的多様性に目を向ける時なのかもしれません。この話題に関して、皆様の意見を聞くのを楽しみにしています。設問はサロン会員、参加者、記事購入者にのみ送付します。