パンデミックで世界は変わった【Global Newsについて語ろう!】第28回 8/14(土)10時@オンライン
ワークショップは昨年末に発表された以下のThe Japan Times紙(AFP配信)の記事を利用します。この記事は「The Japan Times ニュースで深堀り英語vol.3」の56頁に日本語訳とともに転載されています。
チケットの購入は以下のサイトからお願いします。
【チケット】
「2020年のパンデミックは国家、市場、社会の在り方を変えた」米国のブルッキングス研究所の記事はそう報告しています。私もCOVID-19がもたらした変化は戦後の先進国の「福祉国家」モデルへの移行に匹敵するものだと思います。
”While economies collapsed due to the shutdown of broad swathes of the economy, the state and civil society have gained new significance in protecting people from the pandemic’s effects. This dramatic shift has recalibrated the public’s perception of the role of markets, government, and society in response to the worldwide shock.”
一方、社会を変える機運はあったのに、新型コロナワクチンが普及した米国や英国では、あまりに早く以前と同じ「普通」に戻ろうとして、社会変革の機会を失ったと考える人もいます。
The pandemic laid bare the speed at which societal change can occur when the threat is big enough. Conversely, society’s reopening is revealing just how quickly we can slide back into complacency.
ただし、デルタ株などの変異株の流行により、パンデミックの終息はさらに遠のいた感があります。私が今回のコロナで露わになった対立軸として興味深いと思ったのが「公共性」と「自由」の概念の解釈です。新型コロナ感染者が急増しているイタリア・フランスでは、政府が施設の利用にあたって、ワクチン接種証明書の導入など制限措置の強化を打ち出したのをきっかけに、ワクチンの接種率が急上昇しました。ワクチン懐疑論者が多いフランスで、マクロン大統領は次のような発言をしています。
「他者に対する義務のない自由というものは存在しない」と述べ、抗議者が用いる「自由」という言葉の使い方を批判した。
一方、イタリアのドラギ首相も「ワクチンを受けないように誘うのは死に誘うのも同然だ」と警告したそうです。
米国でもワクチン接種を義務付ける企業や大学が増えるなど、「自由」は「公共の福祉」による制限を受けるという法の理念が再確認されるに至っています。
「CNNは、従業員に対し、アメリカ国内の職場に出社する場合はワクチンの接種を求めていて、文書の中でザッカー社長は「同僚と働くにはワクチンを接種する必要がある。例外は認めない」と強調」
【NHK】アメリカの複数のメディアは、CNNテレビが新型コロナウイルスのワクチンを接種していない状態で出社したことを理由に、従業員…
またリモートワークが当たり前になり、オフィスに通勤して働くことの意味や、ビジネス用のスーツ、メーキャップ用品が売れなくなるなど、これまでの常識が崩れつつあります。
あなたはパンデミックが社会に与えた影響をどう思いますか?皆さんで議論したいと思います。
このワークショップに関する設問は、後に発表する有料記事の購入者、オンラインサロン会員、ワークショップ参加者に送付します。詳細は以下からご確認ください。