中国の自動車市場に見るEVの未来【英語で学ぶ大人の社会科】第34回 10/10(日)20時@オンライン
チケット
【ワークショップ】
ワークショップは2021年7月2日に発表された以下の世界経済フォーラム(WEF)の英語記事を利用します。
北米・欧州でEVの人気が高まっています。先進的自治体の政策の効果だと思われますが、なんといっても、その人口・市場規模で今後のEV市場の未来を決めるのは中国だといわれています。中国は近年、再生可能エネルギーの利用、EVの開発と合わせて「グリーン・ニューディール」を政府主導で積極的に進めています。その結果、EVに対する消費者の期待が高く、また革新的な取り組みに対しても大きな関心を寄せていることが、調査報告から読み取れます。
”One of the study’s most intriguing findings is the emergence of China as a “special market” with markedly different attitudes to consumers in the rest of the world. For instance, while excitement over self-driving autonomous vehicles has dimmed in both Europe and the US due to safety fears, 71% of Chinese drivers remain positive about using such vehicles. They are also more adventurous in trying new powertrains (the mechanism combining of engine and gearbox and axles), mobility services and even purchase options – 71% of drivers in China would be willing to buy a car wholly online versus 35% in Europe and 42% in the US.”
実際、中国では半導体不足で一般自動車の購入は減少しているものの、EV車の人気は急上昇しています。
【9月5日 CNS】中国自動車工業協会によると、半導体不足などの影響で7月の自動車生産・販売台数は引き続き減少した一方、新エネルギー車の生産・販売台数は過去最高記録を更新した。
また、EVは従来の自動車と部品や仕様が全く異なるので、これまでとは違う形のOEM「Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)」生産、あるいはブランドが主流になる可能性もあります。EVの生産にいち早く乗り出した「テスラ」が名だたる自動車メーカーを抑えて、そのブランドを世界に知らしめたのもその一例でしょう。
WEFの記事は、EVの市場は従来の「自動車市場」とは全く異なるものになると分析しています。とりわけ、使われる部品がこれまでの自動車とは別物になることからサプライ・チェーンも大きく変わりますし、自動運転が標準になることが予想されるため、消費者のプロフィールも予測が難しくなります。自動車業界の未来を予想するためには「EV先進国」ともいえる中国の市場を分析するのが効率的であると記事の著者は主張します。
日本ではまだ一般消費者には馴染みのないEVですが、この記事をもとに一緒にそれを利用する未来を考えてみませんか?設問は参加申し込み者&サロン会員及びnote記事購入者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの記事を参考にしてください。
【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会
ワークショップの詳細は以下のページでご確認ください。