「BLM:大坂なおみは黙らない」【Global Newsについて語ろう!】第15回 5/15(土)10時@オンライン
この記事は後にThe Japan Times ニュースで深掘り英語 Vol. 2[2020 秋冬]のArticle 3-3(108~)に転載されています。今回はロイター通信の記事をもとに議論しますので、書籍を購入していなくても参加できます。申し込みは以下のYahooチケット・サイトからお願いします。
米国の人種差別の歴史を塗り替えることになった警察によるジョージ・フロイド氏殺害事件。その後も米国で警察官のパトロールの最中に殺されてしまった有色人種の住民のケースは続いています。フロイド氏殺害から巻き起こったBlack Lives Matterの運動にいち早く加わったのが大坂なおみ選手です。警察への抗議の一環として、テニス・トーナメントの準決勝への欠場を表明したことから、大きな話題を呼びました。全米テニスオープンでは、警察の捜査の途中で亡くなった有色人種の犠牲者の名前をプリントしたマスクを身に着け、優勝を果たしたことも記憶に新しいと思います。
大坂なおみ選手がBLMに積極的に関与するまで、米国でも政治に対して積極的な発言をするスポーツ選手は少数でした。そのタブーと破り、かつ、その後はさらにトップ選手として二つのグランド・スラムで優勝を収めた大坂選手はアスリート、ビジネス・パーソン、社会活動家としてのブランドを確立しました。
今年は、マスターズ・ゴルフ・トーナメントで日本人男子初の優勝を果たした松山英樹選手が米国で注目されました。現在アジア人に対するヘイト・クライムが過激化している米国ですが、彼は従来のスポーツ選手と同じく、優勝後に人種差別問題には触れませんでした。
二人の偉大なスポーツ選手は政治とのかかわりにおいて、違うアプローチの方法をとっているようです。芸能人と比較して、政治的な発言や活動を控える傾向にあった米国のスポーツ選手も近年は積極的に政治活動に関わる人が増えており、それが受け入れられ始めています。
Bye bye, "just shut up and play." Activism is here to stay.
一方、日本ではまだまだ、芸能人やスポーツ選手が政治問題に対して発言や活動をすることには不寛容な空気がありますが、大坂選手の行動は「期待されるスポーツ選手像」の基準を変えつつあると言えるでしょう。今回は米国でも議論が分かれているスポーツ選手と政治・BLMについて英語で議論します。
ワークショップの設問はサロン会員、ワークショップ参加者及びnote記事購入者に公開します。