【解説&設問を発表】デジタル技術と地政学[英語で学ぶ大人の社会科]5/30(日)20時@オンライン
「デジタル技術と地政学」【英語で学ぶ大人の社会科】第27回 5/30(日)20時@オンライン!2021年5月は「資本主義」について議論。英語上級者にお薦めの知的イベントチケット購入はパスマーケットで!
ワークショップの詳細は前回のnote記事をご確認ください。
「第4次産業革命と地政学」
急速に発展するデジタル技術と地政学の将来を7人の識者が語ったのが以下の世界経済フォーラムの記事です。今回はこの記事をもとに、データ技術と国際政治&経済の未来について英語で議論していきたいと思います。
デジタル技術が地政学の主要なテーマになった理由は、第4次産業革命の急激な進展です。国際政治におけるパワーとは何かという定義を変えてしまった第4次産業革命の意義については以下の記事に詳細な説明があります。
How will the world's superpowers maintain their advantage in the wake of new technologies?
第4次産業革命において最も重要な力の源泉は、第一にイノベーションであり、第二にそれを生み出す才能、とりわけ知能と創造性です。そして、最後に重要なのが、これら多大な変化をもたらす破壊的なイノベーション(産業構造の変化、雇用の喪失等)をマネジメントする政府、産業界、国民の力であると思います。
第4次産業革命は人類の進歩であり、多くの人間を単調な労働から解放する役割を果たす一方、集められたデータによって機能するAIの欠陥(アルゴリズムによる差別や偏見など)やそれを悪用した政治的利用や洗脳といった問題点も指摘されています。とりわけ有名なケースが2016年の米大統領選やブレクジットの国民投票の結果がボットを悪用したSNSやインターネット・ニュースにより歪められてしまった件です。いわゆる「ポストトゥルース社会」の出現です。
そして、自由主義社会以外では、テクノロジーは「言論の自由」をコントロールする「監視社会」のツールの役割も果たしています。
また、最近ではハッキングによる管理システムの乗っ取り・身代金の要求に代表されるテクノロジーを悪用した犯罪・テロ行為などの脅威が現実のものとなっています。
サイバー攻撃を受けた米「コロニアル・パイプライン」が、ハッカーに440万ドル(約4億8000万円)の身代金を支払ったと認めた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが19日、伝えた。
しかし、実際はデータ技術は単なる権力争いの道具として使われるのではなく、人類の幸福を増進し、感染症や気候変動など、全人類共通のリスクに対抗するために利用されるべきツールです。どうすれば、私たちはそのようなデータ技術の活用を推進できるでしょうか。上記のWEFの記事をもとに英語で議論します。
設問は参加申し込み者&サロン会員及びnote記事購入者にのみ送付します。初回参加者の参加費は500円です。